3rdPride:古きものにあらず、鉄仮面VS白槍

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真っ黒に染められ、艶が消されたそのZは、サーキットでは名を輝かせてた。 力強く唸るエンジンを捩伏せるそのドラテクで数多い軌跡を残しているのは走り屋の間では有名である。 「ま、その血統は俺に受け継がれなかったがな(笑)」 「そうか?あのコーナーを攻める姿勢はおやっさんそっくりだけどな。」 カタン…ブゥアン!!ブゥアン!! 黒のZが工場に入ってきた。 「お、蓮さんお帰り。」 ウィィン… 「おう鉄斉。愛車なんか出してどうした。」 「自分で仕上げたRSのチェックをしようと思いまして。」 「ん?」 ふと隣に置いてあるRSに目をやる蓮。 「…おお。鉄斉…やるな。」 目を見開き、驚いた様子で見ている。 「かなりの自信作ですからね!!」 「おぅ薫…テストランに付き合ってみろ…コイツがいかに凄いか自分で見てみるんだ…」 突然、俺に話を振ってきやがる。 「え?だけど白Zが相手なんじゃ…」 「ちっ…良いから後ろをトレースしろってんだよ。」不機嫌そうに指をGCに向け、行けと言わんばかりに言葉をはく。
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