10人が本棚に入れています
本棚に追加
柴咲亜弥・・・中学校の同級生。言わばオレの初恋の相手・・・ただし、亜弥はオレの気持ちは知らない。なんと言っても当時、亜弥の親友をオレが好きだって(デマなんだけど)噂が流れた。オレも否定すればよかったんだけど、めんどくさくてほっといたんだ。
だから、亜弥に告白もしてないし、もちろんされもしなかった。
多分、亜弥はオレが亜弥の親友に好意をもっているって、誤解したまま卒業したはずなんだ。
・・・でも、確かなことはあの頃オレが好きだったのは亜弥だった。
当時の思い出の一部が胸の奥に去来する。
「・・・だよ?」
「えっ‼」
「聞いてなかったの?久遠君のそういうとこ変わってないね。テレビに映ってた久遠君は遠い存在みたいだったから、ちょっとホッとしたな」
最初のコメントを投稿しよう!