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亜弥に会ったのは、それきりだった。
予備校に通う度に亜弥が来るかも・・・なんて淡い期待をしながら季節は夏になり、秋そして冬。
二回目の受験が終わった頃には、亜弥への意識も薄らぎ自分の進路のことで精一杯になっていた。
・・・結局、その年も受験に失敗して二浪決定。
翌年なんとかそこそこの大学に、もぐりこむことができて、晴れて大学生。
そこからはきっちり4年で卒業し、好きだった本の仕事に就きたくて選んだ中規模の出版社に入社しサラリーマン人生を歩み始めた。
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