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途切れると沖田さんの掛け声から再び打ち込みが始まる。
「今のは面を空けたんです!」
沖田の竹刀がいきなり馬詰に飛んだ。
ヒィー!!
立花は思わず自分の左手を抑える。
あ、あれは痛い…
「はい、もう一度!」
「めんだ、めんだ、めんだ!!」
馬詰は沖田の左右のこめかみを交互に打つ。
「なんですか、その切り返しは!!僕の竹刀を打ってどうするんですか!しっかり左右の面を打ちなさい!!」
「はい!!」
馬詰は再び面を続けざまに打つ。
「違います!こうです!!」
沖田はイライラしたように怒鳴ると竹刀を振り上げ、馬詰に襲いかかった。
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