193独立部隊

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2016年 4月6日 北海道帯広市 この市には、 陸上自衛隊 北部方面隊の第5旅団の駐屯地である、 帯広駐屯地がある。 そんな市の駅から1人の少年が出てきた。 少年は待ち合わせのメモを見て、 自分の降りてきた駅が間違いないでない事を確認すると、 ふぅ~と一息ついて、 たまたま視界に入った少しボロそうで年季の入ったベンチに腰かける。 ベンチに座って落ち着くと、 喉が渇いていることに気がついた少年は、 キョロキョロと辺りを見渡し、 自動販売機を探す。 その時だった。 「きゃぁっ」 短い悲鳴を聞き、 少年は誰かが転んだのかと思い、 体と首を捻って後ろを向く。
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