193独立部隊

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それから、 少女は自分が持っていたであろう缶コーヒーがない事に気がつく。 「あ、あれっ、私のコーヒーは? …………あ」 すると、 自分の前方に缶コーヒーが転がっている事にも気がつくが、 それと同時に、 頭を押さえて地べたに座り込んでいる少年と目があう。 そして、 少し間を置いてから、 事態を把握する。 「あ、ああああ、はわわわ。す、すみません。すみません。私、私ちょっとドジで……。えーとあの~その~、ほ、本当にすみません」 慌てて立ち上がり、 少年に駆け寄る少女だったが…… 「……あっ」 何故か、 少年の目の前に来た時に、 少女は前にだそうとした右足が左足に引っ掛かり、 前のめりにこけた。 ……少年に向かって。
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