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それから、
少女は自分が持っていたであろう缶コーヒーがない事に気がつく。
「あ、あれっ、私のコーヒーは? …………あ」
すると、
自分の前方に缶コーヒーが転がっている事にも気がつくが、
それと同時に、
頭を押さえて地べたに座り込んでいる少年と目があう。
そして、
少し間を置いてから、
事態を把握する。
「あ、ああああ、はわわわ。す、すみません。すみません。私、私ちょっとドジで……。えーとあの~その~、ほ、本当にすみません」
慌てて立ち上がり、
少年に駆け寄る少女だったが……
「……あっ」
何故か、
少年の目の前に来た時に、
少女は前にだそうとした右足が左足に引っ掛かり、
前のめりにこけた。
……少年に向かって。
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