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少年は自己暗示をかける様に自らを落ち着かせる。
「そ、それで、2つ目の理由は? 」
理由を急かす様な少年の態度に、
少女は嬉しそうな笑みを浮かべる。
「まぁそう、急かさないで下さいよー。2つ目の理由、それはですね、……なんと実は私も自衛隊員なのです。だから、集合場所やその時間が私も一緒だったのです。ジャッジャジャーン」
効果音まで自らつけた少女は、
少年が驚く事を期待していたのだろう。
だが……
「あーそうか、通りで……」
……少年は妙に納得していた。
「えーとあの、……もっと驚かないんですか? というか、もっと驚いて下さいよぉ~」
「いやー、よく考えたらそれが普通だよなって思って……」
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