探偵部

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探偵部

夏の日差しが輝く7月 朝から鳴くミンミンゼミが、夏の暑さをより一層引き立てた 町ではガソリンスタンドの若い男が、額の汗をかきあげながら水まきをしていた 現在の気温は38度 夏の最高気温を塗り替える勢いだった 「あちぃー‥‥」 一学期、適当に勉強をしていたため、赤点を勝ち取ってしまった俺鈴木 弘人は茹だるような教室で補習を受けていた しかし、本当の目的は補習などではなかった キーンコーンカーンコーン 「では、これで今日の補習を終わります」 先生が教室を出ていくと、クラス中で放課後の楽しい計画が飛び交っていた そんな中、一人憂鬱な気持ちで校長室に俺は向かった コンコン、「失礼します」 俺は校長室と書かれたドアを開けた 「やあ、鈴木君」 「ご無沙汰してます、校長先生」 「いよいよ、今日ですね」 「はい」
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