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「では今日から朝日中学、探偵部の活動を認めます」
「ありがとうございます!」
活動許可書のもらうと、俺は足早にその場を去った
「校長先生」
「あぁ、斎藤先生」
奥の職員室に通じるドアから斎藤先生は出てきた
鈴木と校長の会話を聞いていたみたいだった
「ありがとうございます」
斎藤はそう言うと、深々とお辞儀をした
「やめてください。私は当然のことをしたんですから」
「いえ、あの事件のあとの処分を半年休部にしてくださったのは校長先生のおかげです」
もう一度、斎藤は頭を下げた
校長は改まって言った
「それにしても、あの事件からもう半年が経つんですね」
校長はカーテンを開け、それぞれ帰っていく生徒を見つめた
その中には、許可書を持って走る鈴木の姿があった
「‥はい」
斎藤は少し喉を詰まらせながら言った
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