585人が本棚に入れています
本棚に追加
「……ん?」
六時限目が終わり、鞄にしまおうとノート類を机から取り出した時、何かが机の中から床に落ちた。
「如月、帰ろうぜー」
「え? ……ああ」
とりあえず拾ってみると、それは水色の便箋だった。
……当然ながら僕のではない。何だろう?
僕が便箋をいじっていると、その挙動を不審がって、谷川が手元を覗き込んできた。
「おい、どうした……って、お前コレ!!」
「ああ、なんか机に入ってた」
「犯行声明か!?」
「……俺、既に何かされたの?」
「殺人予告かっ!?」
「殺される程の恨みを買った記憶は無いんだがな……」
「じゃあ何だよ」
「……お前って、スタンダードな思考が出来ねーんだな」
「ハッ……まさか……ラブレトゥー?」
「やっとな上に、発音も満足に出来ねーのか!」
最初のコメントを投稿しよう!