第一章【東京】

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「……ん?」 六時限目が終わり、鞄にしまおうとノート類を机から取り出した時、何かが机の中から床に落ちた。 「如月、帰ろうぜー」 「え? ……ああ」 とりあえず拾ってみると、それは水色の便箋だった。 ……当然ながら僕のではない。何だろう? 僕が便箋をいじっていると、その挙動を不審がって、谷川が手元を覗き込んできた。 「おい、どうした……って、お前コレ!!」 「ああ、なんか机に入ってた」 「犯行声明か!?」 「……俺、既に何かされたの?」 「殺人予告かっ!?」 「殺される程の恨みを買った記憶は無いんだがな……」 「じゃあ何だよ」 「……お前って、スタンダードな思考が出来ねーんだな」 「ハッ……まさか……ラブレトゥー?」 「やっとな上に、発音も満足に出来ねーのか!」
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