第一章【東京】

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「え、分かんの?」 「当ったり前だろ? 彼女の事なら、通ってる塾から行きつけのスーパーまで大体知ってるぜ!」 「さらっとストーカー発言したなお前……。しかし……、」 もう一度、差出人を確認する。 「……本人か」 「間違いないね! チックショー、今まで誰とも付き合ってないから誰もが希望を抱いてたのに、結局はイケメンに惚れんのかよー! ガッカリだぁ!」 「いやまだ決まってないだろ……大体、告白かどうかすら分からん内容じゃん」 「くぅっ……しかし俺も男だ。涙を飲んで親友を祝福しようじゃねえか!」 「……おい、お前俺の話聞いて、」 「とにかく! 早く屋上行って差し上げろよ!?俺、先に帰るから明日結果を報告してくれ! じゃあな!」
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