落ちこぼれ

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「あ、明後日使い魔捜しやるってさ」  そう言うと、フランは首を傾げた。魔物がよく思われていないこの状態で、そのようなことをするのは不思議なのだろう。 「使い魔捜し? そんなことをやるのか……しかし、ダン一人だと不安だ。魔物と話したり大人しくさせる力があるから大丈夫だろうが……魔法が使えない。どんなトラブルに巻き込まれるかわからないからな。人の前ではその能力も使えないし……」 「なら、フランが俺に近寄った人を追い払ってくれ。音を立てて吠えるくらいでいいからさ」 「それはもう少し小さいボルガなどに頼んだらどうだ?」 「使い魔にしようとするかも知れないだろ。それを考えるとフランなんだ。いざとなったら……」  最後まで言い切る前に、フランは頷いた。 「確かに……わかったぞ。それなら魔法も使えるしな」  フランはそう言ってのびをした。 「ここは狭いな。もう少し広ければよいのに」 「一人部屋だからな。まあ、それを考えると広いけど、魔物を出すなんて俺くらいだろ」 「まあな。それより昼飯だ! ステーキがいい!」 「わかった。じゃあ買ってくるから一度帰っててくれ」  またすぐに呼ぶのだぞ、と言って帰って行った。
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