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「ダンは神様、ユラはペガサス、俺はフレイマドン、リオは水属性のリトルドラゴン、んで、リックはブレイムドラゴンか……」
「リオ以外は上級、リオのリトルドラゴンも十分上級の魔物と渡り合える」
「ダンは本当に詳しいよねぇ……」
「ペガサス以外は精霊の森にいるもんね」
「精霊の森って……精霊が使い魔なのはそれでか……」
すっかり打ち解けた様子のリックを入れた五人でレオの部屋で雑談していた。
「それにしてもダンは幸せ者だよね」
「え? なんでだ?」
「女の子にあんな顔させるんだからな」
「あんな顔って、やめてよ!」
三人の言葉に、首を傾げる。
「あんな顔……? ユラ、どうかしたのか?」
「な、なんでもないよ?」
「ダン君って天然?」
「天然だな」
「気づかないもんだね……」
さらになにか言われて、顔をしかめた。
「どいうことだ?」
「ダン君、大丈夫だよ! 気にすることないよ!」
……ん?
ーーまあ、ない、よな。
俺を好き、なんて……そんな俺に向けるにはもったいなさ過ぎる感情をユラが持っているとは思えない。
もしそんなことがあり得たら嬉しい……けど。
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