Lost Generation(4人×颯)

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ニノは俺のバスローブの紐を解いてはだけるけど。 ――寒いよね?って。 毛布を上から掛けて、隣に横たわって抱きしめてくれた。 ニノがこんなにも俺を大事にしてくれるって思うだけで、 好きって感情と涙が、止め処なく溢れてくる。    冷たかったベッドの中は、 抱き合ってるうちに静かに温かくなってきて。 俺の中で凍っていた感情まで溶かされてくみたいだ。 ニノは、ずっと抱きしめて髪を撫でてくれる。 耳元で。 「――ホントはね。颯ちゃんに触れられないのがずっと。もどかしかった」 欲しがる時間が焦れるほど長すぎたから、今こうしてるのが信じられない。なんて言うから。 「コレでも、信じてくれないの?」 軽く触れるだけで、電気が走るみたいに甘く痺れる唇。 身体が思わず震えたから、気づいたニノが俺を抱く腕の力を少し強めてくれた。 ――好きな人とするキスって。 それだけで逝きそうになるんだって。今初めて知った。 「――涙味?」 「何でだろ…嬉しいのに、涙が止まらない」 ひとしきり泣いて落ち着いたけど、濡れた目を見られて凄く照れくさい。 「ね…――颯ちゃん。俺のせいだって自惚れていいんだよね?」 でももう、俺の事で泣かせたり、しないよ?って。 ニノは俺の涙を吸い取るように、瞼に口付けをくれた。
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