Lost Generation(4人×颯)

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再び春めく色 ~赤~  一体何度挑んだのかもう覚えてられないくらい、颯ちゃんは何度も俺を受け入れてくれた。  今は。 すう、すう、と。安らかな寝息が目の前で幾度も繰り返されてる。    ささやかでいいんだ。  こんな毎日が、繰り返してくれればいいって願う。   「――に…のぉ?」 突然、颯ちゃんの瞳が開いて、俺のこと探すみたいに呼びかけてくるから。 「颯ちゃん」 俺は此処だよって、颯ちゃんの頬に手を当てたら。 その手を握って嬉しそうに頷いて。 また夢の世界に戻って行った。 「――っ…」 こんなにまで求めてくれて、震えるほどの喜びを俺に教えてくれる。 「ありがとう、颯ちゃん」 俺の方こそ貴方のいない毎日なんてもう、想像なんかするのも怖い。 俺の渇いてた砂漠を豊かなオアシスで満たしてくれるのは。 これからも颯ちゃんだけだよ?って。 俺は繋いでた颯ちゃんの手を両手で包み込んで。 誓いのキスを残した。 (了)
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