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ルン君は俺が目を開けないのを楽しむみたいに、俺の身体を、泡で滑らかになった手のひらで、胸から脇腹、背中を伝わせてきて、とうとう足の間までたどり着いた。
我慢できなくて俺は声を上げるしかない。
「ああ…っ」
与えられる刺激の予感で、思わず泡に塗れた身体をくねらせたけど。
完全に勃ちあがってた俺のモノにはルン君はわざと触ってこないのがちょっとじれったい。
「は…」
ルン君の胸に背中から凭れ掛かって重さを預けると。
「どうしたい?」
俺の耳元に囁きながら。ルン君は硬くなってたモノを俺の腰に押し当ててくるから。
「ね。ルン君。意地悪しないで。俺の触ってよ…」
ルン君の右手を、俺のモノに宛がわせながら。
左手を伸ばして、シャワーのコックを全開まで捻ったら、
シャワーの雨は、豪雨に変わる。
ルン君の手は俺の中心をじわじわ握り込んで扱いてくる。
「ぅんっ」
シャンプーの泡が、仰け反る首筋を滑るように伝って流れる感触にゾクゾクする。
「ニノ」
ルン君が俺を呼びながら、首筋に唇を這わせてくる。
耳朶を舌で辿られてから甘噛みしされたら、もう限界で。
「あっ――あぁあ…っ!」
俺は豪雨の音でも消えないほどの悲鳴を上げながら、ルン君の手の中に白濁を吐き出した。
それも、何事も無かったようにシャワーが跡形も無く流していく。
「…ルン君」
凭れたまま息を整えてた俺は、ゆっくりと振り返ったらルン君の首に抱きついて、
シャワーと湯船から上がる湯気で、息苦しいほど熱くなった身体で、ルン君のこと呼んだら。
「ん」
応えるみたいに深く口付けてくれた。
「――どうする?風呂、入る?」
って聞いてくれるけど。首をゆっくり振って。
「待てないよ。こんなとこじゃなくて、も。――ちゃんと、ベッドでしたい」
素直におねだりしたら。
「――いいよ。行こう」
軽く湯当たりしたみたいにぼうっとしてる俺をを軽くタオルドライしてから。
ルン君は俺の身体を軽々と抱き上げた。
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