7人が本棚に入れています
本棚に追加
「葉山~好きなら好きって言えよ?最近の女は誰にでも引っ付いてくからよ。それに先輩フリーだろ?行ける行ける」
「行かねぇよ…」
僕は告白する勇気どころか、彼女に視線を移すのも恥ずかしくなった。
次の日から僕はスランプに陥った。
「葉山、問題があるなら早めに解決しろよ。心のわだかまりは陸上にかなり影響するからな」
先生はこう言うが、僕は本当にダメ人間だ。
行動に移せない。『好き』と言うだけなのに、それだけは出来なかった。
「田中、帰るぞ」
僕は決心した。
田中に全て話そうと。
こいつなら何とかしてくれるかもしれない。
最初のコメントを投稿しよう!