陸上部の初恋

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「葉山~好きなら好きって言えよ?最近の女は誰にでも引っ付いてくからよ。それに先輩フリーだろ?行ける行ける」 「行かねぇよ…」 僕は告白する勇気どころか、彼女に視線を移すのも恥ずかしくなった。 次の日から僕はスランプに陥った。 「葉山、問題があるなら早めに解決しろよ。心のわだかまりは陸上にかなり影響するからな」 先生はこう言うが、僕は本当にダメ人間だ。 行動に移せない。『好き』と言うだけなのに、それだけは出来なかった。 「田中、帰るぞ」 僕は決心した。 田中に全て話そうと。 こいつなら何とかしてくれるかもしれない。
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