1章

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夕ご飯のメニューを想像しながら、 息子にかけてやる言葉を考えながら、 夕陽に嫌な事をぶつけてそれが地球を一周して喜びと希望に変わって、朝陽としてまた明日の空を照らすように祈りながら。 彼はバスを降りていった。 そのくたびれた背中を見つめながら繭子はそんな事を考えた。
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