プロローグ

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桜が満開の仕事を終えて、地面にその花びらを落とす頃。 さやくんはいつもの場所にいなかった。 私が何度も呼んでみても、さやくんはいつものようには現れなかった。 少し予感というものを感じていたが、あまりにあっけない別れだった。 「一度向こうに行っちゃうと、やっぱり戻ってこれないんだ。 だから、もう会えなくなるんだ。」 さやくんの言葉を思い出した。
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