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次の日も、その次の日も私はさやくんの名前を呼んだ。 何日か経っても、さやくんは現れずに、ただ小さな声が小さくこだました。 そして、さらに何日かして、私はついに街を出て行かなくてはいけなくなった。 出発の日も、朝早くさやくんを呼びに行った。 「さやくん。 私、行くね。 ありがとう、さやくん。」 風が頬をくすぐった。 それが、さやくんだと勝手に理解していた。
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