1章

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バスの中も、この街も、綺麗なオレンジ色に染まっている。 地球の反対側では朝日を迎えようとしているし、どこか遠いところでは真上から照りつける太陽に祈りを捧げているかもしれない。 眩しい光に照らされてオレンジな人たちは何を考えているのだろう。 繭子は他の乗客に目をやった。
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