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「てかさ、あんたらいつまでいるつもり?明日も学校だよ?」
片づけが終わりそろそろ帰るかなーと思ったのに帰る気配が全くない。
さすがにあいつにも迷惑だろう。
迷惑かけた後が怖いからめんどくさい。
ってゆーのが本音だけど。
「そーねー、そろそろ藤堂さんにも迷惑だしね…。帰ろっか!」
夏音がそう言うと港と葵も帰る用意をしだす。
……お前ら夏音の下僕か何かなのか?
なーんて言葉は胸に秘めておいた。
***
「……あれ?帰るの?」
玄関まで見送ろうとしたら、部屋から出てきたあいつ。
「あ、藤堂さんっ!お邪魔しました!仕事で疲れてるのにすいません。」
夏音は一瞬目を光らせ、その後少し申しわけなさそうな顔で言う。
「そんなのいいんだよ。またいつでもおいでね。」
胡散臭い笑顔で言うこいつ。
ほんと二重人格って怖いわー。
最初はこの笑顔が本物だって思ってたあたしは絶対馬鹿だと思う。
「ありがとうございます!あ!鈴、こんなんですけど、良い子なんでよろしくお願いしますね?」
「ちょ、夏音、何言って「俺がお願いされるくらいだよ。」
あんたも何言ってるんですか…??
「……今日は本当お邪魔しました。ほら!港!葵!帰るよ!ちゃんと挨拶!」
夏音はそう言い港と葵の頭をぺしっと叩く。
2人はお邪魔しました。と呟いて夏音の後ろを追いかけていった。
「下まで送ってくるから。」
あたしもそういい残し、夏音たちのあとを追った。
***
「鈴!!!!!」
「!!!!???」
夏音が急に振り返って肩を掴むから、驚いてしまった。
「藤堂さん……良い男「いやいやいやいや。あいつ二重人格なんだよ!?ほんとは性格最悪なんだよ?!夏音!騙されちゃだめ!」
あたしは夏音が言い終わる前に、あたしは叫んだ。
あんなやつ良い男な訳ない!
「うん、知ってる。」
だよね、知って………
「は?!知ってる?!!!」
あたし言ったっけ?!言ってないよね?!!え!?!
「あんな胡散臭い笑顔わかるに決まってんじゃん。………でも、きっと根は良い人だよ。」
今まで夏音が言ったことに間違いはなかった。
ばっちり男を見抜いてた。
その夏音がここまで言うなんて……。
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