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………やってしまった………。。
自分の顔が青ざめていくのがわかる。
バカなのか、あたし。
いや、バカだったなあたし。
「……ぷっ」
そんなことを思ってると聞こえた声。
ぷっ?
「…ぷははははははっ!!もうっ、!さいっこっーっっはははっ」
目の前ではお腹を抱えて笑う李久……やっぱ慣れないから藤堂。
あたしは目をポカーンとさせて、その光景を見ていた。
***
「……っはー……、お腹痛い、まじで。…っふ……はー……」
あれから大分爆笑していたのに、まだ思い出し笑いが出来るのか。
ある意味すごいよ。
「……なにがそんなに面白かったのでしょうか……」
とっくに怒りが静まったあたしは、藤堂に尋ねる。
「ん?だって、鈴奈みたいな女始めてだから、おもしろすぎて。」
「それは男慣れしていないことですか。」
それならあたし以外も全然新鮮だろーが。
「いや、それもあるけど、俺に楯突いてきた女が初めて。ってゆー感じかな?」
……ちょっと待てよ。
これに素直に従う女がいるのか?
「俺とヤりたがる女、山ほどいんの。……だから自分から迫ってくる奴ばっかだし、男に慣れてない女にちょっかい出すと、すぐに俺に惚れやがる。」
そう言った藤堂の目は冷たさの中に少し淋しさが見えた。
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