ハローグッバイ。

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春夏秋冬。 貴方と出逢って過ごした季節が、こんなにも早く、呆気なく終わってしまうのは何故なんだろう。 「きっと楽しかったからだよ」 私がそう尋ねると笑って答える貴方。相対性理論というやつですか。難しいことはわからないけど、今貴方と離れたくないという気持ちだけは解るのです。 どうしようもなく好きなのです、貴方のことを。 「そんな顔をするなよ。最後くらい笑えよ」 それは無理な話ですよ貴方。だって今にも泣きそうなんですもん。何故地方に引っ越しなんてするんですか。都会暮らし便利ですよ。 あああもう。何考えてるんですか私は。今さら何言ったってこの人は行ってしまうのに! 「この次はいつ会えますか」 「だから、泣くなってば。いつでも来ればいいよ。いや、やっぱ電話ぐらいはしろよ」 「ふ、」 連絡先の書かれたメモを握りしめる。ああ、この人はやさしい。 「君そんなに女々しかったっけ?」 「うるさいです、よ」 「強がるなって」 さようなら、さようなら。 この次会えたときはもっと素直な自分になれますように。 ハローグッバイ。 (さようなら、この次会えたらその時は。) END
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