藤本千春

8/11
前へ
/21ページ
次へ
父「おっと。でかくなったな~千春ー」 お父さんは嬉しいような切ないような顔で笑った。 父「今何歳になった?」 千「今年で15歳!!!」 父「わっかいなぁ」 お父さんはそういうと「とりあえずお茶しようか」と言い、私の手を引っ張った。 懐かしかった。 お母さんとは違い、大きくかたかった。お兄ちゃんとは違い血管が少し浮いていた。 わぁ お父さんの手だぁ。 お父さんの手で感動しているうちにカフェに着いてしまった。 「いらっしゃいませ~何名様ですかー?」 ケバい女の店員がやってきた。 父「2人です」 「かしこまりましたぁ~キャハ」 甘ったるく、気持ちが悪い声。おぇー 父「行こう千春」 千「あ、うん!」 私たちは入口付近のテーブルに座った。 隣同士ではなく、前後?みたいな感じ。 父「何頼む?」 「オススメはぁこのサンドイッチセットでぇす~」 店員はまた気持ち悪い声で私たちにオススメを紹介する。 てか、オススメっていうより1番高いやつじゃん! サンドイッチで958円で微妙なうえ高いな!!! するとお父さんは 父「あ、じゃーコレくだ・・・・・「いやー!お父さん!!!あたしこのホットケーキミックスがいーなぁ!!!」 私はお父さんの声にかぶせるように言った。 案の定ケバい女はしかめっつらで私を見る。驚いたぁみたいな顔したあとに、は?なんだよコイツみたいな顔で睨んでくる。 千「じゃ、お願いしまーす」 「かしこまりました・・・・・」 店員は不機嫌に戻って行った。 お父さんはというと 失笑だった
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加