第1-2章 会社員

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  (・・・なんだこれはっ! なぜ人の心がわかるんだ? 自分はいったいどうなってしまったんだ?) あまりのことに、その会社員の精神は極度の混乱状態に陥り、意識が遠のいてゆくのがわかった。 視界が急速に狭まり、がっくりと膝を折ってその場に倒れこんだ。 「お、おいっ、松山!」 自分を呼ぶ声が遠くのほうから聞こえた気がしたが、それもそのうち聞こえなくなった。      
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