日常

6/22
前へ
/46ページ
次へ
「ふんふんふーん♪」 目的地は私と圭介の秘密の場所 色とりどりの花の咲く小さいお花畑。 前に来たときに圭介が お花の冠の作り方教えてくれたんだけど その時は全然出来なかったんだよね。 でももし出来るようになったら いつもお世話になってる人にあげようかなーって思ってるの まぁ要とか男の人には あげられないよなぁ う、上手くなったらね! 上手くなったら… なるかな? 不器用だけど。 「んー!!なんとかなるなる!…よっしゃぁ!」 走って行こうかなぁ ちょっと寒いし。 ________________ 「ふぅーい!」 吐いた息が白くなって消える。 「ちょっと飛ばしすぎた、かも」 身体は暖まったけど ちょっと息が上がっちゃった 落ち着かせよっと 「んー。良い匂い。」 ふわっと花の良い香りが 鼻に届いてきた。 木の新鮮な匂いも良いわぁー。 癒されるー! 思わず顔が緩んでしまう 「駄目駄目!只でさえなめられてるんだからっ」 こんな顔のうちの班員だけじゃない。 他の班の人にだって 見せられないわ。 「今はこーゆー事考えるのやーめた!癒されに、来た…のに…」 やっと着いた花畑には先客が居た。 色とりどり花の中に子供が一人 私はその可憐さに言葉を失った 真ん丸い大きな瞳に 雪の様に白い肌 真っ黒で淡い朱色の髪結い紐さえ 映えさせる髪に、 別嬪とはまた違う印象をもったが 彼女に目を奪われた まるで人ではないかの様で 「花の精だ…。」
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加