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「ふんふんふーん♪」
目的地は私と圭介の秘密の場所
色とりどりの花の咲く小さいお花畑。
前に来たときに圭介が
お花の冠の作り方教えてくれたんだけど
その時は全然出来なかったんだよね。
でももし出来るようになったら
いつもお世話になってる人にあげようかなーって思ってるの
まぁ要とか男の人には
あげられないよなぁ
う、上手くなったらね!
上手くなったら…
なるかな?
不器用だけど。
「んー!!なんとかなるなる!…よっしゃぁ!」
走って行こうかなぁ
ちょっと寒いし。
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「ふぅーい!」
吐いた息が白くなって消える。
「ちょっと飛ばしすぎた、かも」
身体は暖まったけど
ちょっと息が上がっちゃった
落ち着かせよっと
「んー。良い匂い。」
ふわっと花の良い香りが
鼻に届いてきた。
木の新鮮な匂いも良いわぁー。
癒されるー!
思わず顔が緩んでしまう
「駄目駄目!只でさえなめられてるんだからっ」
こんな顔のうちの班員だけじゃない。
他の班の人にだって
見せられないわ。
「今はこーゆー事考えるのやーめた!癒されに、来た…のに…」
やっと着いた花畑には先客が居た。
色とりどり花の中に子供が一人
私はその可憐さに言葉を失った
真ん丸い大きな瞳に
雪の様に白い肌
真っ黒で淡い朱色の髪結い紐さえ
映えさせる髪に、
別嬪とはまた違う印象をもったが
彼女に目を奪われた
まるで人ではないかの様で
「花の精だ…。」
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