ある日の決意

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「「ありがとうございました」」 ____ 「あ"ー疲れたー。」 私は床に座り込んだ。 先生稽古になった途端人変わるんだから… 厳しすぎでしょ。 そこも好きなんだけどね。 人としても師としても尊敬出来るし。 「お疲れ様。」 先生はなんでこんな涼しい顔してんのよ…悔しい!! 同じ位楽しかったけど。 すると 「失礼します!!」 私と先生の背後から聞き慣れた声が道場に響く。 「あー圭介か。おはよ。」 「おはよう圭介。」 疲れてる時は会いたくないのに。 面倒だから。 「先生も一葉もおはよー!!あれ?…まさか先生こいつに稽古つけてたの!?」 まぁ当然だけど こいつは私のこと 「そうだよ。今日は一葉の方が早かったからね。」 先生の稽古は早い者勝ち。 基本先生は神出鬼没だから自主練習で 捕まえるのは一苦労なんだよね。 「えぇー…良いなぁ一葉。俺も先生に稽古つけて欲しかったのに…。」 昨日の私の気持ちを味わっとけ ケケケ 「一葉、かなり悪い顔してんぞ。圭介も、昨日は付き合ってやっただろ?」 「はーい。」 よしよしと先生は圭介を撫でる。 明日また頑張れと。 この頃になってやっと大人達がぞろぞろ道場に入ってきた。 そのせいで要は私達から離れてしまった。 …分かってるけどさ。 当たり前だって。 でもね、ほら まぁ。分かるでしょ? ちょっとは寂しいなー…なんてね。 すると圭介がいつの間にか嬉しそうな顔をして私の側で立っていた。 「一葉ー。」 「何?」 圭介は周りを確認して こっそり私に耳打ちした。 「(今日の当番梅さんなんだって!)」 ふーん… ってえ?梅梅梅梅梅さん!? な、なんだってええええええ!!! 「(それ本当なの?)」 あれ何で私まで小声で返してんだろ。 梅さんの料理の腕はここにいる人の 頭一つ二つ抜きん出てるんだ! なのに滅多に食事当番にはならないの。 その時グウウゥゥゥウゥ 誰ぞの腹の虫が大声で鳴いた。 まぁ私しかいないけど。 .
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