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うわー。
お腹鳴っちゃったよ!!
顔が赤くなっていくのが分かる。
きっと耳まで赤くなってるよ…!
「良かった。俺だけが腹減ってたんじゃなくて。」
「え?」
まさかの?
圭介も涼しい顔して?
「あの梅さんの料理と聞いて腹ぁ空かねぇ訳無いよな!!」
あーデスヨネー。
「うん!!早く行こう…あれ?先生だ。」
先生は私達から少し離れたところでにこにこしながらこっちを見ていた。
「やっと気付いてくれたな。俺も二人と一緒に行こうと思って。」
「「おー!!」」
「そうと決まれば早く行こうぜ!!」
圭介は私と先生の手を取り
出口へと引っ張った。
周りにはもう人影はなく
すんなりと出口へ行けた。
私達より遅く来た筈の大人達は
私達より早く朝餉を迎えにいっていた。
そんなんだから腕が上がらないのにね。
「「「失礼しました!!」」」
私 先生 圭介の並びで
美味しい美味しい朝餉の待つ居間へ
勿論先生と手を繋ぐ前には
ちゃんと手は拭いたからね!!
「なぁ一葉。」
先生の向こうから顔を出して
圭介は私を見る。
私は急いで緩んだ顔を
引き締めて何事も無かったように装う。
「何?」
「朝食べ終わったら俺と手合わせしてくんねー?」
おぉー!圭介とやるのは
昨日?…一昨日ぶりかな?
凄く楽しみ!
「勿論!!!」
圭介の顔がぱぁっと明るくなって
周りに花を飛ばしていた。
クソ…可愛いな!!
でも負けない。
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