ある日の決意

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部屋の戸を開けると既に 皆は揃って居て楽しげに話していた。 「悪りい悪りい、俺達待ちだったみてぇだな。」 正に鶴の一声。 要が一声発しただけで 賑わっていた皆が静かになった。 と同時に私と圭介に向けられる視線ね。 穴空いちゃうよ。 あ、要ってゆーのは 先生の事! 昔は先生の事を要って呼んでたんだけど最近は大人の人も増えてきたって事で 道場に居る時とか大人が居る所では 要の事は先生って呼ぶ約束なの!! 「俺達も早く座ろうか。」 「「うん。」」 キュッとさっきより少しだけ要と繋いだ手に力が入る。 「あんな餓鬼に振り回されて井上さんもご苦労な事だ。」 「あぁ。迷惑しかかけていないじゃないか。いっその事捨ててしまえば良いのにな。」 大人達は私達の陰口をこそこそと 言い合っている様だった。 聞こえてるっつーの。 いつもの事だけど この視線にだけは慣れない。 慣れたくない。 私達は正直あまり ここの人達に好かれていない。 私達が要を二人占めしてるんだから しょうがないよね…。 .....だけどそれだけ要が皆に慕われてる証拠だね!!うん! 勿論私と圭介は要の両脇に座った。 ちょっと嫌な顔されたけどしーらね。 だって要が居れば大丈夫だもん! なーんも怖くなんかないもん! それにしても今日もご飯が美味しそう!! そんじゃいっちょっ 「「「「「「「「「頂きます!」」」」」」」」」 ____
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