ある日の決意

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___ 「あー美味しかったぁぁ!ご馳走さまでしたっ。」 美味しい朝餉の後は 待ってました!圭介との手合わせ。 これが時を忘れるくらい楽しいの! 他の人は 私達と稽古すらやろうとしないし まぁ、やっても私達より全然弱いし。 勿論先生とかは論外で 剣術やってる時間が私達の方が圧倒的に長いって言うのも有るんだろうけど。 「一葉ー。何してんだ?早く行こうぜ!」 圭介のその言葉にハッとして 周りを見ると人も少なくなっていた。 「うん!!ってちょっと待って!」 私は急いで圭介の元へ早歩きで向かった。 基本的に家の中で走ると要と梅さんに滅茶苦茶怒られるからね。 本当に二人を怒らせた日には 地獄を覚悟するしかないよ。うん ____... 「「失礼します!」」 ん?何だろう 道場がザワついてる 私達が来たのも気付いてな…い タンタンと床を蹴る音。 聴衆のザワめきに混じり聞こえたのは 「あ…」 「この音は…」 まさか、まさかまさか ___先生の音。 入り口に溜まる大人達をかき分け 前へ出ると もう既に試合が始まっていた。 先生と知らない大人の試合が。 (まだ始まって間もないかな?) 先生は相変わらず 涼しい顔で相手を見据えている。 対する大人は 自信に満ち溢れた表情を浮かべていた。 先生に勝てる筈も無いのに。
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