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001

冷たい切っ先が俺の喉元に触れる。

ツーッ・・・ポトッ・・・。
赤い血が俺の首から切っ先を伝わり、下に一滴零れる。

「・・・うっ・・・」
俺は声にならない声を上げた・・・。

「黙れ・・・」
アイツはそう呟くと、刀を振り払う。
わずかについた俺の血が下に飛び散る。

「俺にお前を殺させるな・・・」
そう寂しそうにささやくと、アイツは俺の横を通り過ぎて行った。

・・・俺は怖くて動けなかった。