桜の蕾

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――３月 まだ風が冷たい季節 バイトを終えた私は家へ帰ろうと歩いていた 夜風が吹き､寒さで肩が縮む 道行く人たちも皆､寒さに堪え忍び通り過ぎていく ｢はぁ‥っ寒いな…｣ 恨めしそうに空を見上げ､それで何が変わるワケじゃない 何度目かわからないため息をはいてネオンの眩しい夜の街を歩いた .
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