桜の蕾

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「ねぇ君、可愛いね!」 「俺らとどっかいかない?」 ……出た はぁ…と重い息をつく 早く家に帰りたい時に限って声をかけるのはやめてほしい 「すみません、用があるので」 「えー!!そんな冷たいこと言わないでさ」 「そうだよ!行こうぜ」 「困ります。他を当たって下さい」 「ヒドイな彼女。でもそんな女も俺はイケるけど?」 …しつこいなぁ こっちが冷たくしたらいつもすぐにどっか行くのに 「…通して下さい。」 「ダーメ。俺らに付き合ってくれるならいいけど」 「どうせ君も暇なんでしょ?一人で歩いてさ」 暇じゃないわよ! と毒づきながら男二人に挟まれ、どう抜け出そうかと思案していると大きな影が私の前に止まった .
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