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さて、部屋の戸締まりはオッケーっと。
「さて、出掛けよう!」
何処へ?知らん。
何故?何となく。
そう何となくさ・・・・・・何処かへ旅立ちたいんだ。
家族はって?居ないよ。
何故?死んだからだよ。
どうして?事故だと思う。
思う? 記憶が無いんだ。
そっか・・・・・・またね。
はっ!・・・・・・・・・今のは何だったんだ?
それにまたねって・・・・・・?
「わからん、まあ行くとするかな」
その後、自宅を後にし街中を当てもなく歩き始めた。
あれ?あの子何してるんだ?信号は赤だし?何で誰も気づかないんだよ!!!!
俺は、急いでその場所へ駆け出し少女を庇った。
その時少女はかなり驚いて居たようだ。
俺は少女を突き飛ばしたが・・・・・・車は急には止まれない
ドゴンッ!!!!
うわあ人って案外簡単に吹っ飛ぶもんだな・・・・・・
俺が、最期に見たのは何処までも澄み切った青空と、泣きながら俺の体を揺する少女の顔だった。
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