4人が本棚に入れています
本棚に追加
「アナタ、南早和(ミナミザワ)高校の1年生でしょ」
「…なんで知って」
「いや、なーんか見たことあるなーって思ってね」
ニカッと笑う。
心の底から笑っているように見える…珍しい人だ。
…いや、良い人、なのか?
「アナタは…?」
生まれた疑問をすぐに言葉にして吐き出した。
「ん?あたしは内柚 璃里(ウチユ リサト)。南早和高校2年生」
「…先輩?」
「まぁ、そうなるかなー」
先輩だとは思わなかった…
背小さいし…
あ、失礼だったかな。
「写真、好きなの?」
「え、あ、はい」
「やっぱり写真部に入る?」
疑うような眼差しを向ける璃里先輩。
「一応、写真部に入部希望です…」
「えっホント!?」
「わっ!!?」
重力に逆らう感覚がした瞬間、なんだか温かく柔らかい感覚に包まれた。
最初のコメントを投稿しよう!