春の桜と君の瞳

4/12
前へ
/14ページ
次へ
はい、現在校長の長い…いや長すぎる話し継続中です。 隣にいる莱香は立ったまま寝ています。 「ふぅ…」 桜を見ると、あの人を思い出す。 あの、私の髪を優しく撫でる細くて大きい手ー… 「…あのカメラも、__が…」 ドサッ 「!!?」 いきなり肩に掛かった重みに、膝の力が抜けそうになる。 「…っ、ら、莱香!」 「ん…?」 「起きろ馬鹿!」 「へっ、あ!ごめん…!!」 「ったく、入学早々先生に呼び出しとかされたらどうすんの」 「これくらいじゃ呼び出しなんてされないって~」 「…」 「いてっ!!」 のほ~んとした笑顔を浮かべる莱香の綺麗なおでこに、一発デコピンをくらわせた。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加