春の桜と君の瞳

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「じゃあさ、ポニーテールはどう?」 「ん…まぁそれならまだいいけど」 「いいんだ…」 「でも琶弥斗って背が高くて顔大人っぽいのに、よくツインテ似合うよねー…」 「…背高くなくないか?普通だと思うけど…莱香とも変わんないし」 「んー…」 あ、莱香眠そう。 トローンとしてて…なんか色っぽい 「早く帰ろっか」 「…ん」 綺麗な桜がいくつも咲く道を歩いていると、なんだか青春を感じてしまう…気がする。 そんなくだらないことを考えていると、無意識に左手で首に掛かったカメラを撫でていた。 (昼間の桜も撮っとくか…) カシャリ、と、軽いシャッター音が私の耳に入り込んだ。
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