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少しすると歩がお粥の乗ったお膳を持ち部屋に入って来た。
歩「昼餉持って来たわよ。ちゃんと食べて早く元気にならないとね!」
そう言いながらお椀によそう
歩「丞、変わるわ。あなたも食べて来たら?」
山崎「ん、じゃ頼むわ。」
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夢月と柚月は昼餉も食べ終え夕刻までは布団の上で過ごした。
部屋には歩がずっといる
何を話す訳でも無く、ただ時間が過ぎるのを待った。
山崎「入るでー。」
山崎は一呼吸おくと襖を開け入って来る
山崎「もう直、副長らに呼ばれると思うさかい傷の消毒だけ先しとくわ。」
そう言うと夢月の側に座った。
歩は柚月の方へ移動する
歩「痛いやろけど、堪忍な。」
柚月「大丈夫です。ありがとうございます。」
柚月の返事にニコリと微笑むと歩は
手際よく消毒していく
夢月「あんた忍か?」
山崎「ちゃう‥監察や。」
夢月「言っていいのかよ?」
山崎「‥‥嘘を付けば分かるっちゅーことや。」
ほどなくして襖の外から声がかけられる
土方「お前ら局長の部屋に来い。」
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