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「どうやったら行けるの?」
「転科の申請をして試験を受けるか何かすれば、転科できるよ。そういうことは、学生課に聞けば、一発でわかる。羽前大学の教育学部から農学部に行った鷺ノ宮君に聞いても知ってるかもよ。情報科学科にすると、教員免許の教科は、数学になるよ。」
「うん、わかった。これからはITの時代だから情報工学科に転科するよ。ところで、松下さんって、タイムマシンカプセルを飲む前から、おれの知り合いだってことを知ってる?」
「うん、知ってる。でも、ゆかりちゃんとか、他の人は、何となく見覚えがあるということは、名前と電話番号を知っている程度に、タイムマシンカプセルは、成分が調合してあったのかもしれないね。ひめは、越後大学を中退した後のことは覚えてる?」
「ホームセンターのアルバイトをしたりしたことも、骨折して赤十字病院に入ったことは覚えている。カプセルを飲んだときのことは、おぼろげながら覚えてる。」
「おれは、カプセルを飲んだことも、その後、慶長大のキャンパスに立ってたことも覚えてるよ。大学の推薦入試を選ぶところから人生をやり直してるんだ。他の人はどれほど、カプセルを飲む前と飲んだ後に違いがあるのかな?直接聞くのもなんだし、今度あの科学者が来たら、聞いてみよう。」
と、松下は言った。
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