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そう言われてやって来た病院。
「小田切さん、小田切竜さん」
看護婦に呼ばれて
隼人の親父さんと中に入った。
「あの~、先生。
この子は、、、竜は、どうなんでしょう?」
そう言うと、目の前にいる女医が重々しく口を開いた。
「おめでとうございます。
実は・・・
赤ちゃんが居るんですよ。」
俺には、この医師が何を言っているのか理解することができなかった。
『は?
いや、男なんですけど。』
「えぇ。
ごくまれにあるみたいです。」
『・・・』
「産むかどうかは
しっかり決めたほうがいいですよ。
男性ですし、
出産のリスクも高くなる。
それに、まだ学生でしょ?
ちゃんと相手の方と
相談してくださいね。」
俺は何も言うことができなかった。
代わりに隼人の御父さんが口を開いた。
「ありがとう・・・ございました。」
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