1人じゃ生きていけない

6/11
前へ
/78ページ
次へ
いると分かってから、 俺は自分の家に戻って 学校にもあまり行かなくなった。 携帯も電源を入れていない。 隼人達に逢ったら、 変な態度が出てしまいそうだし・・・。 今はつわりがあって 飯もろくに食えてない。 そんな様子の俺に 両親は気付いたみたいだ。 だからちゃんと 俺の気持ちをいったんだ。 『腹ん中の子供を産みたい』って。 殺すって考えは生まれなかった。 隼人との子だし、 こいつと一緒なら 1人でも頑張れる気がした。 両親は認めてくれた。 「お前は1人じゃない。 私たちもいるだろう。」って 正直びっくりした。 親にもおろせとか、 この家を出てけとか 言われるんじゃないかと 思っていたから。
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!

272人が本棚に入れています
本棚に追加