はじまり

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  「じゃあ、始発の時間まで寝させてもらいます」 「あ、あの部屋中から鍵かけれるからね」 「……はぁ、どうも」 変な人。 そんなことわざわざ教えてくれなくてもいいのに。 あたしはシップを受け取り、寝室へと入っていった。 別にあの男の人に対してもう疑念とかは無かったけれど、一応鍵は閉めておいた。 服を捲り上げ、背中にシップを貼ろうと挑戦。 「うっ……」 体が固すぎて貼れない。 何回か挑戦してみたけれど、無理だと思ったあたしは諦めることにした。 とりあえずベッドに寝転ぶ。  
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