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家に着いた私は暇なので、勉強をする事にした。
勉強は余計な事を考えないで出来るから好き。
勉強は私を裏切らない。
頑張った分だけ自分に帰ってくる。
理科の勉強が一通り終わった頃には夜の7時になっていた。
なんか…今日は時間が簡単に過ぎていくな。
お腹もすいたので、亜九羅は夕食を作る事にした。
今日のメニューはナポリタン。
冷蔵庫の中身を確認した所、それしか作れなかった。
作り終わって食べている時、携帯が鳴った。
ディスプレイの画面には「若菜」の文字。
……無視しよう。
でも、どんなにどんなに無視をしても鳴り止む気配はない。
恐る恐る携帯に手を伸ばし、通話ボタンを押す。
亜「も…もしもし。」
若「あ!やっと出たよ。亜九羅の事だから、今日会うの忘れてるんじゃないかって思ってさ!……忘れてないよね?」
…忘れてた。超忘れてた。
亜「覚えてたに決まってんだろ。じゃあ昨日と同じ時間に行くから!じゃーな!」
と言って電話を切った。
危ないわ。若菜からの電話が着てなかったら…
その後の事は悲惨すぎて言えなかった。
あと一時間くらい時間が余っていたので、食器を洗い、軽くシャワーを浴びた。
約束の時間になったので、私は自転車をこいだ。
自転車はみるみるうちに加速していく。
音楽プレイヤーを持っていたので、聴く事にした。
題名は…忘れた。なんだっけ。でもこの曲の歌詞は覚えている。
とても暖かくて、寂しい歌。
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