3話

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家に着いた私は暇なので、勉強をする事にした。 勉強は余計な事を考えないで出来るから好き。 勉強は私を裏切らない。 頑張った分だけ自分に帰ってくる。 理科の勉強が一通り終わった頃には夜の7時になっていた。 なんか…今日は時間が簡単に過ぎていくな。 お腹もすいたので、亜九羅は夕食を作る事にした。 今日のメニューはナポリタン。 冷蔵庫の中身を確認した所、それしか作れなかった。 作り終わって食べている時、携帯が鳴った。 ディスプレイの画面には「若菜」の文字。 ……無視しよう。 でも、どんなにどんなに無視をしても鳴り止む気配はない。 恐る恐る携帯に手を伸ばし、通話ボタンを押す。 亜「も…もしもし。」 若「あ!やっと出たよ。亜九羅の事だから、今日会うの忘れてるんじゃないかって思ってさ!……忘れてないよね?」 …忘れてた。超忘れてた。 亜「覚えてたに決まってんだろ。じゃあ昨日と同じ時間に行くから!じゃーな!」 と言って電話を切った。 危ないわ。若菜からの電話が着てなかったら… その後の事は悲惨すぎて言えなかった。 あと一時間くらい時間が余っていたので、食器を洗い、軽くシャワーを浴びた。 約束の時間になったので、私は自転車をこいだ。 自転車はみるみるうちに加速していく。 音楽プレイヤーを持っていたので、聴く事にした。 題名は…忘れた。なんだっけ。でもこの曲の歌詞は覚えている。 とても暖かくて、寂しい歌。
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