35人が本棚に入れています
本棚に追加
一人の少女は親にも見捨てられ、周りの人にも見捨てられていた。
少女は悲しんだ。毎晩毎晩、泣いた。
そんなある日、少女は泣かなくなった。
少女は笑うようになった。周りの皆もだんだん仲良くなっていく。
だけど、少女の笑顔は作られたものだった。
少女の頭にはいつも『復讐』の文字しかなかった。
皆の生活は少女が中心となっていた。
そんなある日の事、少女は自殺した。
周りにいた人の心に大きな傷をつけて。
死ぬ時の少女の笑顔は本当の笑顔だった。
そんなような物語風の歌詞だった。
私に似ている。初めてこの曲を聴いた時、そう思った。
音楽を聴きながら夜の町を自転車で走る。
考えると胸が高鳴る。どうしてだろう。
ああ、感動しているんだ。
見覚えのある、公園に着いた。
人影は一つ。若菜だろう。
私は若菜のいる方へと歩いていた。
最初のコメントを投稿しよう!