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若「えー!!まじで!?」
亜九羅の通う高校は名門校のトップだったりする。しかも城ケ崎高校の倍以上の入試問題だったりする。
若菜はぽつりととてつもない事を言う。
若「うち…、星ケ崎行こうかな。」
亜「はぁ!?馬鹿だろ。やめておけ。」
若「なんで…?だって城ケ崎もう飽きたし、うち亜九羅と一緒に居たいし。」
亜九羅は顔を引き攣らせていた。
若「本気だよ…亜九羅。」
今までほにゃあとした喋り方だったのが、真面目になった。
若「亜九羅と一緒にいたい。それに…」
若菜は亜九羅の右腕を引っ張った。
若「コレもやめさせたいしね…。」
若菜が見ているのは、痛々しいリストカット。
亜「…でも、やめなよ。城ケ崎に友達いるでしょ?それに、簡単には転校なんてむりだよ…。」
そう言った亜九羅に若菜はニヤリと言葉を返した。
若「私を誰だと思ってんの?」
そう言って、若菜は携帯を開くと、
若「もしもし?お父様?若菜です。私、城ケ崎高校をやめて、星ケ崎に転校します。…え?どうして?…そんなの、亜九羅がいるからに決まってるでしょ!?」
それから若菜は1、2分話し
若「明日から通えるようにして頂戴、良い?お父様。…入試?そんなもの権利でどうにかして!!…えぇ。それじゃあ。」
ピッ
若菜は満面の笑みで
若「お父様が転校手続きをしてくれるって。明日から一緒の学校だよ!」
その時の私の顔はマヌケだったに違いない。
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