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「…ぐっ。」
ハサミ男はそのまま倒れて動かない。
そんなハサミ男に亜九羅は近づく
亜「あんたさぁ。私の事ボコるんじゃなかったの?
つーか一人の女にそんなにボコボコにされて、あんたプライドとかないわけ?ざまあ。」
そう言いながらハサミ男の前までしゃがみ、近くにあった金属バットを掴んだ。
亜「じゃあー…。ばいばーい」
そう言って亜九羅は金属バットを振り降ろした。
その頃若菜達の所はもう決着が着いていた。
ボコボコになって倒れている坂井。
それを嘲笑うかのように立っている若菜。
結果は一目瞭然であった。
若菜はその場から立ち去ろうとした。
足に何か違和感を覚えて見てみると坂井が若菜の足を掴んでいた。
若「何…?」
若菜は眉を寄せて坂井に聞いた。
坂「ぜったぃ…あれは亜九羅ちゃんだよねえ?」
しつこいなー
そう思い坂井の鳩首を入れて坂井の耳元で
若「そんなに知りたきゃ本人に聞く事だね。」
そう言って亜九羅の元へと走り去って行った。
若「亜九羅!」
そう言って走り寄ってくる人影が一人
若菜しかいない
亜「うるさい。その様子じゃあ勝ったね。」
そう亜九羅が言うと若菜がピースをしながら
若「うちが負けるわけないじゃーん。つか余裕だったし(笑)」
とヘラヘラ笑いながら言った。
若「亜九羅は?」
亜九羅もピースをしながら
亜「もち勝ったし。やっぱ金属バットっていいよね。」
その言葉を聞いて若菜は相手に同情をしてしまった。
亜「じゃあ帰ろうよ。」
倉庫から出るともう朝だった。
若「あちゃー。こりゃあ今日は学校行けないねぇ。」
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