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風呂から上がった時にはもう若菜は起きていた。
若「おはおはー。」
…若菜さん。血の着いた服で笑顔をこっちに向けないで下さい。怖いです。
亜「服血ついてるから風呂入ってくれば?」
そう亜九羅が言うと若菜は慌てて風呂場へと行った。
つかーれた。
私はソファーに腰を降ろしテレビを着けた。
ソファーに血は着いておらず、少しだけほっとした。
テレビを着けると
『速報!
あの大手企業の高松企業と貿易で世界トップクラスの島崎企業が、契約を結び、世界を驚かせています!』
…………………………………は?
いやいやいやいや。
ちょっと待て。つか私の親の会社ってそんなにでかかったか?←デカイです。
しかも契約って……糞親父は何を考えてるんだ…?
若「いやーきもちい。」
若菜が風呂場から戻ってきた。
亜「ちょっと…これ見てよ。」
亜九羅は先程と同じ内容の映像を若菜に見せた。
若「えー。聞いてないし。」
若菜はそう言って笑顔を作っているが、内心はとても驚いていた。
若菜は何処からか携帯を取り出し
若「糞親父に聞いてくる。」
そう言ってリビングから出た。
はぁ。別に島崎と契約するのは良いけどさ……………………あんた島崎嫌がってたじゃん。
どーゆー風のふきまわしだこの野郎。
つかてめぇの浮気相手、マスゴミにばらすぞ糞が。
亜九羅は心で毒を吐いていた。
話が終わったのか、若菜はリビングへと戻ってきた。
亜「どうだった?」
亜九羅がそう言うと若菜は呆れ顔で
若「面白そうだと思ったから、契約したんだって。」
そう言って若菜は溜息をこぼした。
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