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思った通り、お母さんはイケメン先輩で盛り上がっている。
若干私は置いてけぼり。
そう言えば、入学式来てくれるのかな?やっぱり入学式には出て欲しいな。
「無事に峰嶺に入学出来るよ」
『本当に!ありがとう!後でお爺様の所にもお礼を言いに行く』
「その前にお礼を言う所があるから…」
お母さんを呼んで何か話し始めた。
イケメンでワイワイ騒いでいた表情はなく、いつもの表情とも違う。
見た事が無い表情でお父さんと話している。
私の我侭でお父さん達に困らせてしまったのかな。それでお爺様に何か言われたのかな。
お父さん達が辛い思いをしてまで叶える夢ではない。断ろう…3年待てばいい話し。
『お……』
「羨ましい。秀さん私も残るぅ」
「何を言っているんだ。留美が来てくれなければ…」
「寂しい?」
「当たり前だろう」
「秀さんっ!」
深刻な話をしてると思ったら、なに娘の前で堂々とイチャイチャしてるの?
私の罪悪感を返してよ!こうなったら何が何でも1人暮らししてやる!
「姫、余所行きの服を着てきなさい」
『はい…』
お父さんはお母さんの腰に手を回し、お母さんはお父さんの胸に顔を寄せ、ウットリとした表情で「ゆっくりでいいわよ」言っている。
私が居なくなったら何をするつもりなのでしょうか。
両親のラブシーンだけは絶対に絶対に絶対に見たくない!!
見たい人が居たら、そんな人を見てみたい。
お爺様の所へ行くのだから、お誕生日に買って貰った服一式を着て薄く化粧をした。
高校に行ったらバイトもしたいけど、お洒落もしたいな。
あわよくば、彼氏も……なんて子供の私には未だ早い話しだよね。初恋だって未だなんだから。
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