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『そうですか?』
「うん」
『……っ』
10人中10人が「イケメン」と言われる人が隣に座った。
隣に座ったイケメンさんは峰嶺の制服を着ていた。
来月は同じ制服を着れるんだ。今、着ているって事は先輩だな。
こんな格好いい先輩が居る学校なんて、更に楽しみになってきた。
「桜を見ているとお団子が食べたくならない?」
『なりますねぇ』
「でしょ?はい!」
『えっ?』
イケメン先輩は似合わない白いビニール袋。
その中からみたらし団子が2本入ったパックを取り出した。
「手作りで滅茶苦茶美味しいの」
『でも……』
目の前に差し出され「ズイッ」と効果音が聞えそう。
幾らイケメン先輩でも名も知らぬ人から受け取れない。
「毒とか塗ってないよ」
『そんな事は思っていませんが』
「じゃぁ、ど~ぞ」
『それでも……』
受け取らない私を見てイケメン先輩は「俺から先に食べるね」と言って1番上のお団子を食べた。
そして「あ~ん」と言われてしまった。
三井 姫 16歳人生初の「あ~ん」を受けます。彼氏でもないのに……。
ってか……こんなにイケメンなんだから彼女居るでしょう。良いのかな?
『美味しい』
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